桜美林大に進む赤坂諒(撮影・西尾典文)

すい星の如く現れた“快速右腕”赤坂諒は桜美林大へ さらなる高みを目指す

 昨年のドラフト会議では107名の選手が指名されたが、その一方でプロ志望届を提出しなかった選手、または提出しながら指名が見送られた選手も数多く存在している。PABB labではそんな中から新天地で再度プロ入りを目指す選手を、プロ入りに必要なポイントとともに紹介したい。今回は昨年の夏、すい星の如く現れた快速右腕だ。

赤坂諒(上野学園)

投手 186cm 83kg 右投右打

・2019年夏の東東京大会成績

6試合 46回 被安打29 36奪三振 19四死球 10失点

・報道されている最速:151キロ

・西尾が確認できた最速:148キロ

・2019年プロ志望届:提出せず

・予定進路:桜美林大

 高校生の場合、最終学年で急浮上してくる選手は珍しくないが、今回紹介する赤坂は最後の最後、3年夏にいきなり評判となった珍しい例である。まず、所属している上野学園は2017年の東東京大会で準々決勝に進出しているものの、都内でも決して強豪と言える学校ではない。現に一昨年秋、昨年春、昨年秋は一次予選で敗退し、都大会に進出することもできていない。

 そんなチームから突如150キロを超える投手が出てくるのが、高校野球の裾野の広さと言えるだろう。昨年夏の4回戦、王子総合戦で151キロをマークしたというニュースを聞いて、準々決勝の修徳戦に足を運んだ。前日は試合がなかったとはいえ、この試合で赤坂の登板は5試合目。疲労の色は隠せず。立ち上がりに140キロ台中盤はマークしたものの、3回以降は時折140キロを超えるという程度のスピードだった。しかし、逆に力みのなさが安定感に繋がり、打たせてとる上手さも見ることができた。そして、最終回には最後の力を振り絞って一気にギアチェンジし、自分のガンで最速148キロをマーク。力で圧倒してチームをベスト4進出に導いて見せた。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita