中日・山本拓実(Poootaro /Wikimedia Commonsより)

中日「山本拓実」 167センチ右腕が8年ぶり“Aクラス浮上”のキーマンになる!

 プロ入り1年目は二軍で16試合に登板して0勝6敗と苦しんだが、シーズン終盤には早くも一軍デビュー。2年目の昨年は夏場からローテーション入りを果たし、プロ初勝利を含む3勝をマークして見せた。そして今年は一昨日に行われた今季初の対外試合となる阪神との練習試合に先発。3回を投げて被安打2、四死球0、3奪三振で無失点という上々のスタートを切っている。

 前述したように167cmという身長は、投手では石川雅規(ヤクルト)、谷元圭介(中日)、野田昇吾(西武)と並んで最も低い数字である。しかし下半身の使い方に粘りがあり、体幹と胸郭の強さを感じるフォームから投げ込むストレートの勢いは申し分ない。昨年はそのストレートがわずかにシュート回転して甘くはいったところをとらえられたところが多かっただけに、それを防ぐためにもカット系の小さいスライダーの精度を上げられるかがポイントとなりそうだ。8年ぶりのAクラス浮上を目指すチームのキーマンの一人と言えるだろう。

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

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