中日・山本拓実(Poootaro /Wikimedia Commonsより)

中日「山本拓実」 167センチ右腕が8年ぶり“Aクラス浮上”のキーマンになる!

 2020年の春季キャンプも第2クールに入り、各チーム実戦形式が増えてきた。そこで今シーズンブレイクが期待できる若手について、アマチュア時代のプレーぶりを振り返りながら紹介したい。今回は高校卒3年目ながら、開幕ローテーション入りの期待がかかる右腕だ。

山本拓実(中日

市立西宮→2017年ドラフト6位

昨年の成績

9試合 3勝3敗0セーブ0ホールド 防御率2.98

高校時代の最高成績

兵庫大会ベスト8(3年夏)

 山本の名前が一躍評判になったのは高校3年の6月のことだった。この年に選抜優勝を果たしていた大阪桐蔭の西谷浩一監督から、近畿で最も良い投手の一人ということで練習試合を熱望されたことが大きな話題となったのだ。山本はこの練習試合で7回を被安打3、3失点と好投。このピッチングで完全にドラフト候補に浮上したと言ってよいだろう。

 そんな山本のピッチングを現場で見たのはその約1カ月後、夏の兵庫大会準々決勝の報徳学園戦だった。この試合も山本は見事なピッチングを披露。延長10回、1対2でサヨナラ負けを喫したものの、最速は147キロをマークし、この試合3番に入っていた小園海斗(現広島)も4打数ノーヒットと完璧に抑えている。変化球も110キロ台のカーブで緩急をつけ、スライダー、チェンジアップ、フォークも非常に実戦的なボールだった。

 ドラフトでの順位は6位と低いものだったが、これは167cmという身長のなさが大きく影響している。もし、あと10cm身長が高ければ、3位以内で指名されていた可能性が大きいだろう。また山本の在籍していた市立西宮はほぼ100%の生徒が進学する高校で、センター試験を受けない生徒は4年ぶりだったということも話題となっている。