“紀州の剛腕”落合秀市(撮影・西尾典文)

“紀州の剛腕”落合秀市が独立リーグへ 雑音を封じ込め「プロ入り」めざせ

 昨年のドラフト会議では107名の選手が指名されたが、その一方でプロ志望届を提出しなかった選手、または提出しながら指名が見送られた選手も数多く存在している。PABB labではそんな中から新天地で再度プロ入りを目指す選手を、プロ入りに必要なポイントとともに紹介したいと思う。今回はその進路が多くの注目を集めた大型右腕だ。

落合秀市(和歌山東)

投手 185cm 90kg 右投左打

・3年夏の和歌山大会成績

3試合 17回1/3 被安打9 12奪三振 10四死球 自責点5 防御率1.56

・報道されている最速:148キロ

・西尾が確認できた最速:146キロ

・2019年プロ志望届:提出するも指名なし

・予定進路:兵庫ブルーサンダース(関西独立リーグ)

 高校生の場合、最終学年になって突如ドラフト候補に浮上してくるケースが少なくない。昨年の代表格がこの落合だった。春の県大会で140キロ台後半のスピードをマーク。その後は多くのスカウトが和歌山東を訪れるなど大きな話題となった。

 落合のピッチングを実際に見たのは、昨年6月に行われた練習試合。埼玉県熊谷市にある立正大グラウンドで鶴岡東(山形)と試合を行うという情報を聞いて足を運んだ。この試合で落合は夏の甲子園にも出場する鶴岡東打線に初回から捕まり、結果は7回を被安打11、8失点というものだった。しかし、目立ったのは結果以上にボールの強さだった。自分のスピードガンではコンスタントに140キロ台を記録し、最速は146キロをマーク。上半身の強いフォームながら、フォームにも致命的に悪いところはなく、間違いなく大器だと感じた。上背があり、体つきもたくましく、欠点の少ないフォームで140キロ台後半を投げられる。まずそれだけで投手として大事な要素を十分に備えている。