ソフトバンク・工藤監督(えすぱにぃ/Wikimedia Commonsより)

【補強診断・ソフトバンク】優勝候補筆頭の戦力だが…「世代交代」に不安要素

 本日2月1日に12球団が一斉にキャンプをスタートさせた。ストーブリーグでは様々な動きがみられたが、各球団が今シーズンに向けてどのような補強を行ったのか、改めて振り返ってみたい。今回は昨年日本シリーズ3連覇を達成したソフトバンクだ。なお、主な入団選手のルーキーは今季戦力として期待できる選手のみをピックアップした。

■主な退団・引退選手

・投手

中田賢一

長谷川宙輝

岡本健

島袋洋奨

笠原大芽

中村晨

ミランダ

スアレス

・野手

市川友也(捕手)

張本優大(捕手)

美間優槻(内野手)

江川智晃(内野手)

福田秀平(外野手)

塚田正義(外野手)

■主な新戦力

・投手

津森宥紀(ドラフト3位)

ムーア(新外国人)

・野手

佐藤直樹(ドラフト1位・外野手)

海野隆司(ドラフト2位・捕手)

柳町達(ドラフト5位・外野手)

バレンティン(ヤクルトから移籍)

 ポストシーズンでは圧倒的な強さを見せたが、ペナントレースでは2年連続2位に終わった。「終り良ければすべて良し」で片づけてしまうのは少し不安が残る。昨年目立ったのは故障者の多さとそれに伴う得点力不足。総得点582はリーグ4位という成績に終わっている。ホームラン183本は西武を上回るリーグトップだが、チーム上位の顔ぶれを見るとデスパイネ(36本)、松田宣浩(30本)、グラシアル(28本)と外国人とベテランが並んでおり、これ以上の上積みは求めづらい。オフには柳田悠岐と大型契約を結ぶことに成功したが、昨年の長期離脱からの回復具合は大きな不安材料だ。

 チームも野手の世代交代が課題だということは十分に認識しているようで、ドラフトでは石川昂弥(東邦→中日1位)に入札し、外しても野手の佐藤を1位指名した。しかし佐藤は完全に守備と走塁が目立つタイプの選手。FAで退団した福田の穴埋めにはなりそうだが、得点力アップという意味では大きな影響はなさそうだ。2位の海野もディフェンス型の捕手で、打撃はいきなり大きな期待はかけづらい。5位の柳町は東京六大学で通算113安打を記録したヒットメーカーだが、体つきの細さを考えると2年目以降の戦力として考えておいた方が無難だろう。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita