昨年のセンバツで東邦を優勝に導いた石川昂弥【現中日】(撮影・西尾典文)

センバツ「過去20年」のデータから徹底分析! 優勝校の“三つの条件”とは  

 1月24日に出場校32校が決定した選抜高校野球。昨年は東邦(愛知)が30年ぶりの優勝を飾ったが、過去の優勝校から傾向を探ってみたい。まず、過去20年間の優勝校と、前年秋の成績は以下の通りだ。

2001年 常総学院(茨城):関東大会優勝 神宮大会ベスト4

2002年 報徳学園(兵庫):近畿大会優勝 神宮大会優勝

2003年 広陵(広島):中国大会準優勝

2004年 済美(愛媛):四国大会優勝 神宮大会ベスト8

2005年 愛工大名電(愛知):東海大会優勝 神宮大会準優勝

2006年 横浜(神奈川):関東大会ベスト4

2007年 常葉菊川(静岡):東海大会優勝 神宮大会ベスト4

2008年 沖縄尚学(沖縄):九州大会準優勝

2009年 清峰(長崎):九州大会優勝 神宮大会ベスト8

2010年 興南(沖縄):九州大会ベスト4

2011年 東海大相模(神奈川):関東大会準優勝

2012年 大阪桐蔭(大阪):近畿大会ベスト4

2013年 浦和学院(埼玉):関東大会優勝 神宮大会ベスト8

2014年 龍谷大平安(京都):近畿大会優勝 神宮大会ベスト8

2015年 敦賀気比(福井):北信越大会優勝 神宮大会ベスト8

2016年 智弁学園(奈良):近畿大会ベスト4

2017年 大阪桐蔭(大阪):近畿大会ベスト4

2018年 大阪桐蔭(大阪):近畿大会優勝 神宮大会ベスト4

2019年 東邦(愛知):東海大会優勝 神宮大会1回戦

 こうして見てみると、選抜の前哨戦と言われる明治神宮大会で優勝しているのは2002年の報徳学園だけで、秋の全国優勝チームがそのまま春も制することがいかに難しいかがよく分かるだろう。ただ、前年秋の成績をもう少し詳しく見てみると、地区大会に優勝して神宮大会に出場しているチームは半数以上の11に上る。当然といえば当然かもしれないが、秋の地区大会に優勝しているチームから翌年、選抜の王者が誕生する確率はかなり高いとも言える。

 そんな中で近畿大会ベスト4の3チームが優勝しているのも特徴的だ。うち大阪桐蔭が2回を数えるが、やはり近畿勢のレベルの高さを感じずにはいられない。また、“春は投手力”という格言もあるが、過去20年の優勝投手のうち、その後プロ入りした投手を並べて見ると以下のようになった。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita