広島にドラフト1位で指名された森下暢仁【撮影・西尾典文】

【補強診断・広島】森下暢仁の入団で先発陣が手厚く…リリーフ陣を整備できれば優勝も狙える!

 キャンプインまであと1週間を切り、球春が近づいてきた。各球団、今シーズンに向けてどのような補強を行ったのか、改めて振り返ってみたい。今回はリーグ4連覇を逃し、4位に終わった広島だ。なお、主な入団選手のルーキーは今季戦力として期待できる選手のみをピックアップした。

■主な退団・引退選手

・投手

永川勝浩

飯田哲矢

横山弘樹

長井良太

岡林飛翔

ローレンス

ヘルウェグ

レグナルト

・野手

船越涼太(捕手)

庄司隼人(内野手)

サンタナ(内野手)

木村聡司(内野手)

岩本貴裕(外野手)

赤松真人(外野手)

■主な新戦力

・投手

森下暢仁(ドラフト1位)

スコット(新外国人)

D.J.ジョンソン(新外国人)

・野手

宇草孔基(ドラフト2位・外野手)

ピレラ(新外国人・外野手)

 昨年はリーグ4連覇を狙ったものの、連敗と連勝を繰り返すジェットコースターのような1年で、最終的には阪神に競り負けて4位に終わった。FAで巨人に移籍した丸佳浩の穴を西川龍馬とバティスタの成長で何とかカバーしていたが、8月にそのバティスタが禁止薬物使用で出場停止となったことが痛かった。もう一つの誤算がリリーフ陣の崩壊だ。抑えの中崎翔太がわずか9セーブに終わり、一岡竜司、今村猛、中田廉といったところも勤続疲労からか大きく成績を落としている。フランスア、中村恭平、菊池保則などの踏ん張りはあったが、整備は必要不可欠だろう。

 このオフは大きな動きはなく、今のところドラフトと新外国人だけの補強となっているが、何よりも大きいのがドラフト1位で森下を獲得できたことだろう。完成度の高さだけでなく、これからの成長も期待できるスケールの大きな本格派右腕で、近い将来のエースとして期待できる器がある。怪我無くキャンプ、オープン戦を乗り切れば先発の3番手か4番手あたりを任せることも十分に期待できる。ドラフト2位の宇草もスローイングには難があるものの、打撃と走塁は高レベルだけに、外野手のレギュラー争いに加わってくることも十分に考えられる。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita