中日にドラフト4位で指名された郡司裕也(撮影・西尾典文)

【補強診断・中日】ルーキーは郡司裕也、岡野祐一郎に期待も…補強は不十分

 その橋本以上に即戦力として期待できるのが3位の岡野だ。昨年はドラフト後に行われた日本選手権以外は全て安定したピッチングを見せ、社会人野球の年間最優秀防御率にも輝いている。凄みには欠けるものの制球力の高さは見事なだけに、開幕からローテーションに入ってくることも十分に考えられる。

 もう一人期待したいのが4位で獲得した捕手の郡司だ。地肩の強さはそれほどではないものの、安定したスローイングと投手の良さを引き出すリードには定評がある。バッティングも年々着実に成長し、4年秋には三冠王にも輝いた。チームは長年捕手を定着できずに苦しんでいるだけに、一気にレギュラー獲得を狙いたいところだ。

 年末には球団首脳からの「補強は完了した」というコメントが報じられた。ただ、ドラフトで面白い選手は獲得しているものの、やはり十分な補強ができているとは言い難い。現有戦力の底上げは重要だが、長年低迷している状況を打開するためにも主力選手のトレードなどで思い切った血の入れ替えも検討すべきだろう。

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

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