DeNAにドラフト3位で指名された伊勢大夢(明治大学)【撮影・西尾典文】

DeNA「伊勢大夢」 即戦力では厳しいが、将来はセットアッパーで一軍定着を

 PABB labでは10月17日に行われたドラフト会議前にも多くの候補選手を取り上げたが、当日までにおさまりきらなかった指名選手について改めてどんな選手なのか、プロに入ってから活躍するためのポイントはどこになるか、いつ頃一軍の戦力として考えられるかなどについて紹介したい。今回はリリーフとして期待がかかる本格派サイドスローだ。

伊勢大夢(九州学院→明治大DeNA3位)

投手 181cm 87kg 右投右打

・リーグ戦通算成績

22試合 4勝4敗 74回2/3 被安打69 70奪三振 26四死球 24自責点 防御率2.89

・報道されている最速:151キロ

・西尾が現場で見た最速:151キロ

・1年目の目安:後半で一軍デビュー

・期待される将来像:抑えに繋ぐセットアッパー

 九州学院ではエースとして活躍し、3年時には春夏連続で甲子園にも出場しているが、当時のスピードは130キロ台後半程度で、ドラフト候補という感じはしなかった。大学でも上級生に好投手が多かったということもあり、リーグ戦通算は4勝に終わっている。それでも3位という高い順位で指名されたのは、4年春の大学選手権での好投があったからだ。2回戦の福井工大戦では先発で6回を投げて被安打3で2失点。準決勝の東農大戦では1対1の3回からマウンドに上がると、7回を被安打わずか1、8奪三振の無失点でチームを決勝進出に導いた。MVPは2勝をマークした森下暢仁(広島1位)が受賞したが、伊勢の好投がなければ、明治大の優勝はなかっただろう。

 高校時代に比べて大きくアップした点はまずスピードだ。先発で登板した時でも150キロを超えることは珍しくなく、サイドからの独特の角度があるのも持ち味である。だが、体が大きくなってスピードアップしたことによる弊害も見られる。どうしても左肩の開きが早くなってボールの出所が見やすく、打者がタイミングをとることに苦労していないのだ。スライダー、シンカーともに130キロ台のスピードがあるが、緩い変化球がないのも課題である。プロ入り直前の4年秋のシーズンは相手に研究されたこともあり、1勝3敗と負け越す結果となった。