西武からドラフト6位で指名された井上広輝(日大三)

西武・井上広輝、ドラフト6位でもスケールの大きさは「ナンバーワン」

 PABB labでは10月17日に行われたドラフト会議前にも多くの候補選手を取り上げたが、当日までにおさまりきらなかった指名選手について改めてどんな選手なのか、プロに入ってから活躍するためのポイントはどこになるか、いつ頃一軍の戦力として考えられるかなどについて紹介したい。今回は下位指名ながら将来のエース候補として期待される高校生右腕だ。

井上広輝(日大三→西武6位)

投手 181cm 82kg 右投右打

・3年夏の群馬大会成績

4試合 16回2/3 被安打11 10奪三振 4四死球 3自責点 防御率1.62

・報道されている最速:152キロ

・西尾が現場で見た最速:150キロ

・1年目の目安:シーズン終盤に二軍デビュー

・期待される将来像:右の先発ローテーション

 今年の高校3年生世代で、最も早く甲子園の大舞台で結果を残したがこの井上だ。2年春に出場した選抜では初戦の由利工戦でリリーフとして登板し、6回を投げて被安打2の無失点、最速も147キロをマークするなど上々のピッチングを見せている。同じ大会には奥川恭伸(星稜→ヤクルト1位)も出場していたが、この時点では井上の方が明らかに上という印象を受けた。

 しかし、最終的に井上の順位は6位という下位指名となった。ここまで低い順位になったのは、2年春の甲子園後に故障した肘の状態に不安があるということが理由である。それ以降、井上が公式戦で最も長く投げたのは4イニング。2年夏の甲子園でも最速150キロをマークしているが、2試合で4回2/3の登板に終わっている。その後、一度も公式戦では先発のマウンドに上がることはなかった。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita