ソフトバンク・柳田悠岐(Gaffky /Wikimedia Commonsより)

球界を席捲するソフトバンク、広島、西武の「大成功ドラフト」とは…

 1965年にスタートしたプロ野球ドラフト会議。制度の変遷を経ながら今年まで55回の会議が行われ、数多くの選手が指名されてきた。そこで今回は過去のドラフト会議において最高の結果となった指名について、年代ごとに振り返ってみたい。第5回は2010年代だが、直近はまだ結果の出ていない選手も多いため、前半の2010年~2014年の5年間を振り返る。※選手名表記は入団当時。

■2010年代前半最高の指名1:2010年ソフトバンク

主な指名選手

2位:柳田悠岐 878試合 958安打 157本塁打 525打点 143盗塁 打率.319

育成4位:千賀滉大 171試合 55勝29敗1セーブ20ホールド 防御率2.78

育成5位:牧原大成 289試合 209安打 6本塁打 63打点 25盗塁 打率.257

育成6位:甲斐拓也 388試合 214安打 23本塁打 99打点 15盗塁 打率.237

■2010年代前半最高の指名2:2013年広島

1位:大瀬良大地 171試合 52勝35敗2セーブ24ホールド 防御率3.38

2位:九里亜蓮 140試合 29勝25敗0セーブ6ホールド 防御率3.96

3位:田中広輔 777試合 763安打 51本塁打 265打点 119盗塁 打率.266

■2010年代前半最高の指名3:2013年西武

1位:森友哉 595試合 594安打 74本塁打 332打点 14盗塁 打率.298

2位:山川穂高 428試合 398安打 129本塁打 341打点 1盗塁 打率.269

5位:岡田雅利 261試合 107安打 5本塁打 35打点 0盗塁 打率.240

 2010年代、猛威を振るったのはソフトバンクの育成出身の選手達である。その象徴的な年となったのが2010年だ。この年ソフトバンクは支配下で5人の選手を指名しているが、柳田以外の4人は全く一軍の戦力になっていない。それを救ったのが千賀、牧原、甲斐の育成でも下位で指名した三人の選手だった。千賀は2年目に支配下登録されるとリリーフとして頭角を現す。一時は故障に苦しんだが先発転向後は4年連続で二桁勝利をマークし、日本を代表する右腕となった。甲斐は3年目オフに支配下登録されてその後3年間は二軍で経験を積むと、強肩を売りに一昨年からは一軍に定着。昨年の日本シリーズでは広島の機動力を完全に封じてMVPも獲得している。牧原も千賀、甲斐ほどのインパクトはないものの、俊足巧打を武器に今年は99安打を放った。ドラフト時の順位が示すようにいずれも高校時代は無名であり、プロ入り後に大きく伸びた選手達である。彼らの成功がその後の育成選手指名に自信を与えたことは間違いないだろう。