慶応大・木沢尚文(撮影・西尾典文)

急成長を遂げた“豪腕” 慶大「木沢尚文」の際立つ球質

 来年6月に行われるハーレムベースボールウィーク(オランダ)に出場する侍ジャパン、大学代表候補の選考合宿が11月30日から3日間にわたって行われた。この合宿で目に付いた選手について紹介するレポート。今日は大学で急成長を遂げた豪腕だ。

木沢尚文慶応大・3年・182cm・78kg・右投右打・慶応)

紅白戦投手成績:2回 被安打2 失点1(自責点0) 奪三振3 四死球2 最速150キロ

 この合宿の紅白戦3試合で唯一球場表示のスピードガンで150キロの大台をマークしたのがこの木沢だ。2日目の第1試合、紅組の3番手としてマウンドに上がると、いきなり連続四球を与えてピンチを招き、パスボールで1点は失ったものの、その回のアウトは全て三振で記録。続くイニングも走者は背負ったものの後続を断ち、2回を自責点0で乗り切って見せた。木沢の良さはとにかく体が横に広がらないところにある。

 速いボールを投げようとすると、テイクバックで体をひねって左右にぶれることがよくあるが、木沢は全くそのような動きがない。逆に少し右肩が下がる動きがあるのは気になるところだがそこまで極端ではなく、体の近くで上から腕が振れており、よりボールの角度を生む要因となっている。立ち上がりに連続四球を与えても、そこまでコントロールを大きく乱しているというわけではなく、相手打者がよく見極めたという印象だった。