関西大・森翔平(撮影・西尾典文)

関西大「森翔平」&「久保田拓真」のバッテリーが示した“存在感”【明治神宮大会】

 高校の部は中京大中京、大学の部は慶応大の優勝で幕を閉じた明治神宮野球大会。PABB labでは目についた試合、選手についてレポートしていきたい。今回は第4日の第3試合、金沢学院大と関西大の試合についてお届けする。

【第4日・ 大学の部】金沢学院大0-5関西大

 関西五連盟の第一代表である関西大が危なげない戦いぶりで勝利をおさめたが、その立役者となったのが先発した森翔平(4年・投手・175cm・75kg・左投左打・鳥取商)だ。少し二段モーション気味のフォームでしっかり軸足に体重を乗せてからスムーズにステップすることができており、下半身主導でバランスの良さが目立つ。当然コントロールも安定しており、時折抜けるボールはあったものの、立ち上がりからきっちりコーナーに投げ分けて序盤の3回をパーフェクトに抑え込んだ。

関西大・森翔平(撮影・西尾典文)
関西大・森翔平(撮影・西尾典文)

 スピードは140キロ台前半が多く、少し物足りないと感じたものの、中盤の勝負どころではギアを入れて最速149キロをマークした。スライダーもカウント球と勝負球でスピード差をつけて投げ分け、緩いカーブとチェンジアップで緩急をつけられるのも大きい。最後は少しスタミナが切れて9回途中でマウンドを降りたものの、13奪三振という圧巻のピッチングだった。卒業後は社会人でプレーするが、もう少しアベレージのスピードが上がってくれば、2年後十分にプロ入りの可能性もあるだろう。

関西大・久保田拓真(撮影・西尾典文)
関西大・久保田拓真(撮影・西尾典文)

 森とバッテリーを組んだ久保田拓真(2年・6番・捕手・182cm・84kg・右投右打・津田学園)も素材の良さが光る大型捕手だ。高校時代に何度もプレーを見た選手だが、当時と比べて明らかにスローイングが力強くなった。4回のイニング間のセカンド送球ではノーステップでのスローイングを披露し、1.95秒というタイムもマークしている。打つ方も最初の2打席は三振に倒れたが、第3打席で外のボールを狙いすましてライト前に運ぶタイムリーを放ち、捕手らしい読みの鋭さを見せた。関西大には来年、甲子園でも活躍した有馬諒(近江)が入学する予定だが、ハイレベルな正捕手争いになりそうである。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita