慶応大学・郡司裕也(撮影・西尾典文)

慶大、中日4位「郡司裕也」が抜群の存在感 楽天3位「津留崎大成」も粘投【明治神宮大会】

 高校の部は中京大中京、大学の部は慶応大の優勝で幕を閉じた明治神宮野球大会。PABB labでは目についた試合、選手についてレポートしていきたい。今回は第3日の第4試合、慶応大と東海大札幌の試合についてお届けする。

中日にドラフト4位で指名された慶応大・郡司裕也(撮影・西尾典文)
中日にドラフト4位で指名された慶応大・郡司裕也(撮影・西尾典文)

【第3日・大学の部】慶応大9-0東海大札幌(7回コールド)

 東京六大学で怒涛の9連勝で優勝を決めた慶応大が、投打に圧倒してコールド勝ちをおさめた。中でも抜群の存在感を示したのが中日から4位指名を受けた主将で4番の郡司裕也(4年・4番・捕手・180cm・83kg・右投右打・仙台育英)だ。第1打席は四球を選んでチャンスを広げ、第2打席はライト前ヒット。そして、第3打席ではツーアウト満塁からダメ押しとなるレフトオーバーの3点タイムリーツーベースを放ち試合を決めた。この秋のリーグ戦では三冠王にも輝いているが、バッティングは何かコツをつかんだように見える。ゆったりとした力みのない構えでボールをしっかり呼び込むことができており、芯でとらえる確率も非常に高い。長打だけでなく広角に打てる上手さも備えている。イニング間のセカンド送球もこの日は最速1.93秒をマークし、リード面でも3人の投手の持ち味を引き出して完封リレーに導いた。もしドラフト会議がこの大会の後だったら、間違いなく2位以内で指名されていただろう。

慶応大・ 下山悠介 (撮影・西尾典文)
慶応大・ 下山悠介 (撮影・西尾典文)

 郡司以外の野手で目立ったのが、下山悠介(1年・2番・三塁手・176cm・79kg・右投左打・慶応)と瀬戸西純(3年・8番・遊撃手・177cm・77kg・右投左打・慶応)の二人だ。下山は1年生ながらリーグ戦で最後まで首位打者争いを演じただけあって、打撃技術の高さが光る。鋭い振り出しでミート力が高く、広角に打ち分けるバッティングが持ち味。この日も3安打を放ち、第3打席の内野安打では一塁到達3.96秒をマークするなど俊足でも目立つ存在となった。

慶応大・瀬戸西純 (撮影・西尾典文)
慶応大・瀬戸西純 (撮影・西尾典文)

 瀬戸西は、大学球界を代表するショートの守備名人。この日の守備機会は2度だったが、いずれも軽やかなフットワークでさばいた。課題の打撃も今大会では10打数5安打6打点と活躍を見せており、徐々に強く振れるようになってきたのもプラス要因だ。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita