仙台育英・入江大樹(撮影・西尾典文)

仙台育英「入江大樹」大型遊撃手がみせた超高校級のパワー【明治神宮大会】

 高校の部は中京大中京、大学の部は慶応大の優勝で幕を閉じた明治神宮野球大会。PABB labでは目についた試合、選手についてレポートしていきたい。今回は第2日の第2試合、天理と仙台育英の試合についてお届けする。

【第2日・高校の部】天理8-6仙台育英

 試合は天理が打撃戦を制したが、選手で最も印象に残ったのは仙台育英の大型ショート、入江大樹(2年・4番・遊撃手・185cm・83kg・右投右打)だ。今年の夏の甲子園にも3番、ショートで出場していたが、その時と比べても明らかに守備の動きが良くなった。これだけ大きい選手だと、どうしてもギクシャクした動きになることが多いが、入江はスムーズに重心が上下動せずに動くことができている。

仙台育英・入江大樹の写真(撮影・西尾典文)
仙台育英・入江大樹(撮影・西尾典文)

 また、捕球から送球の流れもスムーズで、少しぶれることはあったが、スローイングの強さも申し分なかった。バッティングは右手が強く、どうしてもバットが少し外から出るのが難点。それほど速くないストレートでも内角は詰まるケースが目立った。それでも、第3打席では高めに浮いた変化球をとらえ、打った瞬間それと分かるスリーランをレフトに叩き込み、「超高校級」のパワーを見せつけた。まだ攻守に粗さはあるものの、希少な大型ショートとして面白い素材であることは間違いない。この冬でスイングに柔らかさが出てくれば、来春の選抜でも活躍が期待できるだろう。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita