中京大中京・高橋宏斗(撮影・西尾典文)

中京大中京「高橋宏斗」が明徳義塾を完封 大会最速も記録【明治神宮大会】

 11月15日に開幕した明治神宮野球大会。PABB labでは目についた試合、選手についてレポートしていきたい。今回は第2日の第2試合、中京大中京と明徳義塾の試合についてお届けする。

【第2日・高校の部】

中京大中京8-0明徳義塾(7回コールド)

 高校の部で行われたこれまでの5試合で最速140キロを超えた投手は明豊の若杉晟汰(2年・172cm・64kg・左投右打・最速140キロ)わずか一人。投手に関しては低調な印象が否めなかったが、最後に登場した中京大中京のエース、高橋宏斗(2年・183cm・79kg・右投右打)がそんな雰囲気を払しょくする見事なピッチングを見せた。初回の1球目にいきなり146キロをマークすると、一死三塁のピンチでも140キロ台後半を連発。空振り三振、サードゴロで切り抜けると、その後も140キロ台中盤のストレートをコーナーに投げ込み、7回を投げて被安打4、毎回の10奪三振と明徳義塾打線を寄せつけなかった。

 中京大中京・高橋宏斗(撮影・西尾典文)
中京大中京・高橋宏斗(撮影・西尾典文)

 高橋のピッチングを見るのは1年秋、この秋の県大会、東海大会に続いて4試合目だが、調整が上手くいったのかこの日がストレートの精度が最も良かったように見えた。右打者、左打者関係なく内角と外角いっぱいに腕を振って速いストレートを投げられるのが高橋の最大の長所で、しっかり抑え込んで高く抜けるボールも少ない。2年秋の時点でこれだけコンスタントに速いストレートをしっかりコントロールできる投手はそうはいないだろう。気になるのが、打者に正対するのが少し早く、スライダーの変化も早いところ。右足の膝、股関節が少し緩むのが早いのがその原因と見られるが、これが改善されれば、さらに打者にとって打ちづらい投手になるだろう。

 中京大中京・中山礼都(撮影・西尾典文)
中京大中京・中山礼都(撮影・西尾典文)

 中京大中京は三拍子揃ったトップバッターの西村友哉(2年・1番・中堅手・174cm・75kg・右投右打)、軽快な守備と強打が光るショートの中山礼都(2年・3番・遊撃手・180cm・78kg・右投左打)、大型捕手の印出太一(2年・4番・捕手・183cm・79kg・右投右打)など野手もタレント揃い。順当にいけば、来春の選抜で優勝候補になることは間違いないだろう。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita