大阪商業大・大西広樹(撮影・西尾典文)

ヤクルトと中日、大商大「ドラフト指名投手」は明暗分かれる【明治神宮大会】

東海大札幌・赤尾光祐(撮影・西尾典文)
東海大札幌・赤尾光祐(撮影・西尾典文)

 東海大札幌で目立ったのが大西、橋本の両投手からタイムリーを放ち、チームの全得点を叩き出した赤尾光祐(3年・5番・右翼手・181cm・90kg・右投右打・東海大相模)だ。初回の第一打席ではフルスイングした後に変化球を軽く合わせてレフト前に運び、7回裏には橋本の初球をセンター前に運んだ。タイミングをとる時にバットのヘッドが中に入り、少しアウトステップするのが気になるが、ヘッドスピードの速さとリストワークの良さが光る。高校時代もパワーはあるものの確実性が低く、3年夏も二桁の背番号だったが、大学で大きく成長してこの秋は大学日本代表候補に選ばれるまでになった。プロでも貴重な右の強打者タイプだけに、来年はさらに注目される存在になりそうだ。

 試合全体では東海大札幌の走塁に対する意識の高さが目立った。全員が全力疾走を怠らず、7回の追加点も4番の松永遼介(4年・遊撃手・182cm・82kg・右投左打・関東一)のセーフティバントでチャンスを広げたものだった。また先発の高沼拓海(4年・投手・173cm・79kg・左投左打・旭川工)も最速は136キロながら丁寧なピッチングで大阪商業大打線を寄せつけなかった。次の相手は優勝候補の慶応大だが、この日のような戦いができれば、面白い展開になりそうだ。

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

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