上武大・古川裕大(撮影・西尾典文)

“群雄割拠”の大学球界 上武大の「ドラフト有力捕手」が圧倒的な存在感【横浜市長杯】

 試合は、その古川が4回にチーム初ヒットを放つとすかさす盗塁を決め、後続のタイムリーで生還して上武大が1点を先制。その1点を4人の小刻みな継投で守り抜き接戦を制した。8回から登板して試合を締めたのが坂元研(4年・投手・183cm・85kg・右投右打・加古川南)だ。テイクバックで上手く肘をたたみ、上から腕が振れてボールの角度は十分。打者の手元で小さく変化するスライダーと最速144キロのストレートを軸に、2回を投げてヒットを許さず、5奪三振と見事なピッチングを見せた。大型でスケールもあるだけに、社会人で鍛えてもう少しスピードが出てくれば2年後面白い存在になりそうだ。

 敗れた中央学院大も古田島、山崎など下級生に楽しみな選手が多いだけに、来年以降も注目していきたい。

■他に目についた選手

【中央学院大】

嘉数尊(2年・3番・右翼手・186cm・79kg・右投右打・興南)

体大きく雰囲気は十分。タイミングのとり方は課題。フルスイングできれば面白い。

【上武大】

辻井翔真(4年・4番・DH・168cm・85kg・右投右打・履正社)

上背ないがパワフルな打撃光る。インパクトが強く、押し込めるのが持ち味。

三口英斗(3年・8番・二塁手・163cm・63kg・右投左打・二松学舎大付)

小柄だがプレーのスピード抜群。パンチ力もあり、第2打席で見事なツーベース。

永島一樹(4年・投手・182cm・84kg・右投右打・白岡)

流れのスムーズなフォームで安定感が光る。必殺の変化球覚えれば面白い。最速146キロ。

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita