岡林勇希(菰野)【撮影・西尾典文】

中日の判断は“大正解”  D5位・岡林勇希は投手でなく野手で「主力」になれる!

岡林勇希(菰野)【撮影・西尾典文】
中日岡林勇希(菰野)【撮影・西尾典文】

 その岡林だが、投手としては150キロを超えるスピードが魅力だが、上背がそれほどない分、どうしても反動をつける動きが大きくなり、コントロールにはかなり難がある。この夏の三重大会も優勝候補に挙げられながら、準決勝の対海星戦で制球に苦しみ、ストライクをとりにいったところを打ち込まれ、被安打13、6失点で敗退となった。素材の良さは間違いないが、典型的な0か100かというタイプである。

 一方、野手としてはスイングに柔らかさがあり、長打力も申し分ない。昨年夏の三重大会では2打席連続のホームランを現地で見たが、どちらも打った瞬間それと分かる当たりだった。この夏の三重大会でも、3試合で12打数5安打6打点1本塁打と見事な成績を残している。脚力もあり、外野手としては最高の素材と言えるだろう。また、外野への転向が噂されている根尾にとっても刺激を与える意味でも大きい存在である。

 数年後にサード石川、センター根尾、ライト岡林という布陣が完成すれば、中日の未来はきっと明るくなるはずである。ドラフトの指名順位こそ低いものの、チームにとって大きなキーマンの一人であることは間違いないだろう。

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita