「神ドラフト」とは…

掛布、北別府、中畑…往年の名選手が勢ぞろい 1970年代の「神ドラフト」

1965年にスタートしたプロ野球ドラフト会議。制度の変遷を経ながら今年まで55回の会議が行われ、数多くの選手が指名されてきた。そこで今回は過去のドラフト会議において最高の結果となった指名について、年代ごとに振り返ってみたい。第2回は1970年代を振り返る。 ※選手名表記は入団当時。

ドラフト会議の会場に並ぶ球団旗
ドラフト会議の会場に並ぶ球団旗

■1970年代最高の指名 : その1:1971年近鉄

主な指名選手

1位:佐々木恭介 1036試合 883安打 105本塁打 412打点 94盗塁 打率.283

2位:梨田昌崇 1323試合 874安打 113本塁打 439打点 41盗塁 打率.254

4位:羽田耕一 1874試合 1504安打 225本塁打 812打点 98盗塁 打率.253

6位:平野光泰 1183試合 1055安打 107本塁打 423打点 106盗塁 打率.264

■1970年代最高の指名:その2:1973年阪神

主な指名選手

1位:佐野仙好 1549試合 1316安打 144本塁打 564打点 45盗塁 打率.273

6位:掛布雅之 1625試合 1656安打 349本塁打 1019打点 49盗塁 打率.292

■1970年代最高の指名:その3:1975年巨人

主な指名選手

1位:篠塚利夫 1651試合 1696安打 92本塁打 628打点 55盗塁 打率.304

3位:中畑清 1248試合 1294安打 171本塁打 621打点 70盗塁 打率.290

5位:山本功児 1217試合 699安打 64本塁打 369打点 13盗塁 打率.277

■1970年代最高の指名:その4:1975年広島

主な指名選手

1位:北別府学 515試合 213勝141敗5セーブ 防御率3.67

2位:山根和夫 278試合 78勝64敗8セーブ 防御率3.31

3位:長内孝 1020試合 632安打 104本塁打 360打点 28盗塁 打率.250

4位:小林誠二 222試合 29勝15敗20セーブ 防御率3.70

 1970年代は、1968年の阪急のようにずば抜けたナンバーワンがなかったため、4球団の指名を選んだ。まずは1971年の近鉄。この当時のドラフト会議は、事前に全球団でクジを引いて、指名する順番を決めるというものだったが、この年の近鉄はなんと最下位の12位。普通に考えれば、苦戦が予想されるところだが、佐々木、梨田、羽田、平野と、後の主力選手を4人も指名することに成功した。史上稀にみる大逆転での成功ドラフトと言えるだろう。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita