明石商・中森俊介(撮影・西尾典文)

高校球界No.1投手、明石商・中森俊介の驚くべき「投球術」【ドラフト2020】

 2019年のドラフト会議は終わったばかりだが、既に2020年のドラフト戦線は動き出している。来年のドラフト会議で指名される可能性が高い有力選手をどんどん紹介していきたい。今回取り上げるのは、現時点で高校球界ナンバーワン投手の呼び声高い中森俊介(明石商)だ。

中森俊介(明石商)

投手 181cm 79kg 右投左打

これまでの観戦ゲーム

2018年5月22日 春季近畿大会 対大阪桐蔭戦

1回0/3 被安打5 3失点(自責点3) 0奪三振 1四球

この日の最速:137キロ

2018年8月11日 全国高校野球選手権 対八戸学院光星戦

2回1/3 被安打1 1失点(自責点1) 2奪三振 3四死球

この日の最速:145キロ

2019年3月27日 選抜高校野球 対国士舘戦

9回 被安打9 1失点(自責点1) 10奪三振 1四球

この日の最速:146キロ

2019年8月11日 全国高校野球選手権 対花咲徳栄戦

9回 被安打6 3失点(自責点3) 6奪三振 3四死球

この日の最速:147キロ

2019年10月27日 秋季近畿大会 対大阪桐蔭戦

8回 被安打6 4失点(自責点4) 8奪三振 2四死球

この日の最速:144キロ

確認できた変化球

カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、フォーク

 中森のピッチングを始めて見たのは、昨年春の近畿大会。春夏連覇を達成した大阪桐蔭を相手に先発し、2回途中3失点でKOというほろ苦い内容だったが、早くもストレートの最速は137キロをマークし、その素材の良さは十分に伝わってきた。

 そして、驚かされたのがその年の夏の甲子園だ。リリーフで登板して負け投手になったものの、最速は145キロまでアップ。そして今年の春、夏の甲子園ではエースとして見事な活躍を見せ、世代を代表する投手と言われるまでになったのだ。

 夏の甲子園で少し肘の不調を訴えたこともあり、この秋はあまり調子が上がっていないと聞いていたが、それでも近畿大会の大阪桐蔭戦では良さを十分に見せつけた。ストレートは140キロ前半がアベレージながら、逆球が非常に少なく、アウトローへの制球力は高校生離れしている。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita