広島にドラフト2位で指名された法政大学の宇草孔基(撮影 西尾典文)

「いだてん」は誰だ? ドラフト指名選手「走塁ランキング」を公開

 10月17日に行われたプロ野球ドラフト会議。支配下で74人、育成枠で33人の合計107人が指名されたが、その中から主任研究員の西尾典文が計測した走塁タイムの上位選手を紹介する。

■一塁到達(バント以外)

1位 小深田大翔(大阪ガス・楽天1位):3.80秒

2位 宇草孔基(法政大・広島2位):3.82秒

3位 森敬斗(桐蔭学園・DeNA1位):3.98秒

4位 高部瑛斗(国士舘大・ロッテ3位):3.99秒

5位 平野大和(日章学園・オリックス育成4位):4.06秒

ヤクルトにドラフト6位で指名された光星学院八戸の武岡龍世(撮影・西尾典文)

■一塁到達(バント)

1位 小深田大翔(大阪ガス・楽天1位):3.60秒

2位 武岡龍世(八戸学院光星・ヤクルト6位):3.85秒

3位 佐藤都志也(東洋大・ロッテ2位):3.88秒

4位 柳町達(慶応大・ソフトバンク5位):3.98秒

5位 郡司裕也(慶応大・中日4位):4.27秒

■二塁到達

1位 小深田大翔(大阪ガス・楽天1位):7.47秒

2位 佐藤都志也(東洋大・ロッテ2位):7.74秒

3位 黒川史陽(智弁和歌山・楽天2位):7.87秒

4位 高部瑛斗(国士舘大・ロッテ3位):7.89秒

5位 柳町達(慶応大・ソフトバンク5位):7.91秒

■三塁到達

1位 佐藤都志也(東洋大・ロッテ2位):11.28秒

2位 宇草孔基(法政大・広島2位):11.64秒

3位 黒川史陽(智弁和歌山・楽天2位):11.71秒

4位 平野大和(日章学園・オリックス育成4位):12.06秒

5位 海野隆司(東海大・ソフトバンク2位):12.30秒

 楽天1位の小深田が三部門でトップとなった。このスピードはプロでもトップクラスで、チームにとっては大きな武器となりそうだ。ちなみにスリーベースはタイムを計測する機会がなかっただけで、もし計ることができていたら全部門トップの可能性も高かっただろう。他では宇草、佐藤、高部、柳町の大学生選手が上位に多く名を連ねた。佐藤はスリーベースでなかなか見ないタイムを叩き出しており、捕手でありながらこれだけの脚力を誇っているのは見事だ。

智弁和歌山・黒川史陽(撮影・西尾典文)
楽天ドラフト2位で指名された智弁和歌山・黒川史陽(撮影・西尾典文)

 楽天2位の黒川も2部門でランクインした。強打者タイプでありながら脚力も備えていることがよく分かるだろう。オリックス育成4位の平野も右打者ながら2部門でランクインした。パンチ力と脚力のある右打者の外野手は貴重であり、今後が楽しみな存在である。

 ちなみに通常バントのタイムはバント以外のタイムより速くなるのだが、そもそもドラフトで指名されるような選手はバントの機会が少なく、このような結果となっている。プロ入りした後もこのタイムを参考にプレーを見てもらえるとより深く楽しむことができるだろう。

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita