東海大・海野隆司(撮影・西尾典文)

甲斐キャノンに続け! ドラフト候補「強肩ランキング」を一挙公開

 いよいよ今週木曜の17日に迫ったプロ野球のドラフト会議だが、今年は例年以上に捕手の有望選手が多いと言われている。中でも双璧と言われているのが海野隆司(東海大)と佐藤都志也(東洋大)の大学生二人だが、他にも指名が有力視されている選手は少なくない。

 捕手が豊作だった年といえば、1977年が過去最高といわれている。中出謙二(新日鉄堺→南海)、袴田英利(法政大→ロッテ)、山倉和博(早稲田大→巨人)が1位指名され、下位で指名された選手でも、達川光男(東洋大→広島4位)、田村藤夫(関東一→日本ハム6位)がレギュラーを獲得した。今年はこの77年に匹敵する人材が揃っている。今回は、主任研究員の西尾典文が現場で測定した有力選手の「セカンド送球タイム」をランキング形式で紹介したい。ちなみに2.00秒を切ればアマチュアレベルでは強肩と言われており、「甲斐キャノン」と呼ばれ、強肩を誇る甲斐拓也(ソフトバンク)はコンスタントに1.7秒台をマークしている。

東洋大・海野隆司(撮影・西尾典文)

海野隆司(東海大):1.79秒

山瀬慎之助(星稜):1.80秒

藤田健斗(中京学院大中京):1.82秒

東妻純平(智弁和歌山):1.83秒

持丸泰輝(旭川大高):1.86秒

保坂淳介(NTT東日本):1.86秒

水上桂(明石商):1.88秒

纐纈甲太朗(三菱重工名古屋):1.88秒

佐藤都志也(東洋大:1.90秒

柘植世那(Honda鈴鹿):1.90秒

江川侑斗(大分):1.92秒

郡司裕也(慶応大):1.93秒

渡部雅也(日大山形):1.94秒

神宮隆太(西日本短大付):1.98秒

小藤翼(早稲田大):2.00秒

※数値は、インニング間に行われた捕手から二塁への送球を計測したもの。

星稜・山瀬慎之助(撮影・西尾典文)

 あくまで個人的な印象だが、イニング間のセカンド送球は高校生が一生懸命に投げ、大学生や社会人の場合は流すことが多い。ランキング上位には高校生が多くなっている背景にはそういう事情があると思って頂きたい。こうした事情を考慮しても、海野のタイムはナンバーワンで、改めてその強肩ぶりがよく分かる。また、小藤は2.00秒とそれほど驚くようなタイムではないが、実戦で盗塁を刺しているシーンは非常に多い。タイムよりもコントロールを重視しているタイプといえる。

 もちろんこのタイムだけがその選手の実力ではないが、一つの大きな指標となることは間違いないだろう。これを見ながら、これらの選手がどの球団に指名されるのか、ドラフト当日はぜひ参考にして楽しんでもらいたい。

(文・PABB主任研究員・西尾典文)

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita