森下暢仁(明治大) 【撮影・西尾典文】

佐々木、奥川より即戦力 明大・森下暢仁、知られざる“実力”を徹底分析【ドラフト2019】

 1年春のリーグ戦後に行われた新人戦では試合中に右肘を疲労骨折。現地で見ていたが、投げた瞬間にうずくまる姿は痛々しさを感じるものだった。2年生では、大学日本代表に選ばれ、素材の良さは常に評価されてきたが、故障などもあって3年秋の時点のリーグ戦の成績は9勝8敗にとどまっていた。上位候補とは見られていても、目玉という存在ではなかったというのが3年までの姿である。

 そんな森下が大きく変わったのは、この春からだ。リーグ戦では4勝1敗、防御率2.03という成績を残して初のベストナインを獲得。続く大学選手権でも登板した2試合で完封、1失点完投と圧巻のピッチングを見せてチームを日本一に導いた。さらに、その後の日米大学野球でも3試合に先発して、15回を投げて2失点とアメリカ打線を相手にもその実力を見せつけた。この秋も打線の援護に恵まれず、ここまで2勝2敗と苦しんでいるが、防御率は0.93と春以上の安定感を見せている。これだけ最終学年にコンスタントに結果を残していれば、評価は上がるのは当然だろう。

●今年の「即戦力ルーキー」と比較すると…

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

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