小峯新陸(鹿児島城西) 【撮影・西尾典文】

【ドラフト2019】鹿児島城西の大型右腕・小峯新陸 プロで早く鍛えたい素材

 今年は佐々木朗希(大船渡)、奥川恭伸(星稜)、森下暢仁(明治大)の3人が目玉と言われているドラフト会議。しかしそれ以外にも将来が楽しみな候補は多く存在しているため、そんな選手たちについて、主任研究員である西尾典文が見た試合のプレーぶりを交えながら紹介していきたい。 今回は九州で評判となった未完の大器だ。

小峯新陸(鹿児島城西)

観戦日:2019年7月6日(全国高校野球選手権鹿児島大会 対川薩清修館戦)

成績:2回 被安打2 0失点 3奪三振 0四球

この日の最速:138キロ

確認できた変化球:スライダー

  鹿児島城西は過去に甲子園出場はないものの、4人のプロ野球選手を輩出している県内の有力校である。近年ではDeNA、ソフトバンクでプレーし、現在では社会人野球のトヨタ自動車で正捕手を務める細山田武史が高校時代に評判となっていた。しかし一般的にはサッカー部の知名度が圧倒的に高く、日本代表のエースストライカーである大迫勇也の出身校である。

  昨年、大迫がワールドカップで活躍したことにあやかって、昨年夏に「ハンパない投手になってもらいたい」とスポーツ紙に紹介されていたのが小峯新陸である。190cm近い長身から最速140キロのストレートを投げるということもあり、どこかでチェックしたいと思っていたがなかなかその機会は訪れずに最後の夏となった。4月に九州を訪れた際には担当スカウトから腰を痛めていてまだ本格的に投げられていないという話を聞いていたが、夏には間に合ったという情報だったので7月に鹿児島に飛んだ。

  ちなみに鹿児島大会のメイン球場である平和リース球場(県立鴨池球場)とサブ的な立ち位置にある鴨池市民球場は歩いて5分程度の距離にある。この日の鹿児島城西の試合は鴨池市民球場の第3試合だったが、その利便性を生かして平和リース球場でこちらも県内の有力校である樟南の試合を見てから移動した。地方に行くときはこういうケースは非常にありがたい。

小峯新陸(鹿児島城西) 【撮影・西尾典文】

 前置きが長くなったが、小峯はこの試合背番号11をつけて4番、一塁手として出場。打者としては第1打席の四球のあと、センターフライ、ショートフライ、センターフライといいところがなかった。試合は序盤から鹿児島城西が大きくリードを奪い、小峯の登板はないかと思われたが、8点差がついた4回表からマウンドに上がり、ほっと胸をなでおろした。189cm、78kgというプロフィールを見ても分かるように見るからにまだ細く、ステップの幅も狭いものの、大型投手によくあるバランスの悪さがないのが大きな特長。長い手足の使い方が上手く、フォームのイメージは亜細亜大時代の木佐貫洋(元巨人など)に重なるところがある。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita