履正社・井上広大(撮影・西尾典文)

【ドラフト2019】履正社・井上広大、長打力不足に悩む球団は狙うべき逸材だ

 今年は佐々木朗希(大船渡)、奥川恭伸(星稜)、森下暢仁(明治大)の3人が目玉と言われているドラフト会議。しかし、それ以外にも将来が楽しみな候補は多く存在している。そんな選手たちについても主任研究員である西尾典文が見た試合のプレーぶりを交えながら紹介していきたい。今回は夏の甲子園優勝チーム、履正社(大阪)の主砲を紹介する。

井上広大(履正社) 【撮影・西尾典文】

井上広大(履正社)

外野手 187cm 94kg 右投右打

観戦日1:2018年10月28日(秋季近畿大会 対福知山成美戦)

成績:4打席4打数0安打

観戦日2:2019年3月23日(選抜高校野球 対星稜戦)

成績:4打席4打数0安打

観戦日3:2019年8月7日(全国高校野球選手権 対霞ケ浦戦)

成績:5打席5打数3安打1本塁打2打点

 井上を最初に見たのは、昨年秋の近畿大会。まずその堂々とした体つきで4番を打っているとなれば、当然こちらも注意深く見ることになるが、とにかく打席での雰囲気が一人だけ違う印象を受けた。当時のノートには「甘く入ったら常にスタンドまで運びそうな雰囲気が漂っている」ともメモしている。結果は4打数ノーヒット。膝の故障明けということもあってか、少し下半身が不安定でスイングの軸がぶれやすいのは気になったものの、結果は出なくても十分強い印象を残した。

 2度目は選抜高校野球の初日。この試合では奥川恭伸(星稜)の前に2三振を喫し、最終打席では併殺打に倒れたが、それでも自分の中で評価を下げることはなかった。奥川のボールに対しても自分のスイングをしっかり繰り返しており、一つ間違えば長打という雰囲気が変わることがなかったからだ。打つ方では結果は残せなかったが、初回にはライトからサードへ見事な返球で走者を刺すなど、守備面でアピールしたのも好材料だ。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita