東海理化・立野和明(撮影・西尾典文)

【ドラフト2019】東海理化・立野和明、素材は“一級品” 上位指名が有力

 今年は佐々木朗希(大船渡)、奥川恭伸(星稜)、森下暢仁(明治大)の3人が目玉とされるドラフト会議だが、それ以外にも将来が楽しみな候補は多く存在している。そんな選手たちについても主任研究員である、西尾典文が見た試合のプレーぶりを交えながら紹介していきたい。今回は社会人の有力投手をピックアップした。

立野和明(東海理化) 【撮影・西尾典文】

立野和明(東海理化)

投手 181cm 77kg 右投右打

観戦日1:2019年5月22日(都市対抗二次予選 対トヨタ自動車戦)

成績:6回1/3 被安打9 6失点(自責点6) 5奪三振 2四死球

この日の最速:145キロ

観戦日2:2019年7月25日(都市対抗 対JFE東日本戦)

成績:2回2/3 被安打3 0失点 5奪三振 2四死球

この日の最速:146キロ

確認できた変化球:カーブ、スライダー、カットボール、フォーク

 シーズン開幕前、社会人投手の中で見なければならない優先順位のトップに位置付けていたのがこの立野だ。所属している東海理化が3月のスポニチ大会に出場するということ、初戦に先発すると思い、足を運んだがまさかの空振り。翌日にパナソニックを相手に2失点、13奪三振完投勝利をおさめたが、この試合は都合で見ることができなかった。

 そんなわけでリベンジとして足を運んだのが、5月下旬の都市対抗予選。相手は強豪のトヨタ自動車ということもあって、予想通り立野が先発となった。フォームのイメージで近いと感じたのは若い頃の金子弌大(日本ハム)。細身だがフォームのバランスが良く、肘の使い方が何より素晴らしい。テイクバックでしっかり肘が立ち、体の近くで縦に腕が振れるので左右のコントロールがぶれないのだ。最速152キロと言われるストレートのこの日のアベレージは140キロ台前半ともうひとつで、中盤につかまり負け投手になったものの、随所に良さは見せてくれる内容だった。

西尾典文 主任研究員

西尾典文
  • 1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などをテーマに野球専門誌に寄稿を開始。修了後もアマチュア野球を中心に年間約300試合を取材し、全国の現場に足を運んでいる

Twitter ID: @ajihiraita